50代資産形成の軌跡と未来への展望

50代、資産形成の軌跡と未来への展望



今年1月に60歳になりました。60歳を迎えるにあたり、この10年間、すなわち50代における自身の資産形成を振り返ってみると、いくつかの大きな出来事がありました。まず、長年住んだ定期借地権の戸建て住宅から、将来を見据えた二世帯住宅への買い替えという大きな住居の変化がありました。そして、将来の経済的自立を目指し、ワンルームマンション投資という新たな資産形成の手段に取り組み始めたことも、50代における重要な出来事の一つです。さらに、56歳で会社から退職金を受け取ったことも、その後の資産運用に大きな影響を与えました。

特に、ワンルームマンション投資は、始める前の準備段階から、物件の選び方、購入後の管理、そして将来的な売却戦略まで、具体的な検討が必要でした。お金を借りる経験、不動産購入の知識、積立投資や高配当株投資といった他の金融資産の活用状況、自己資金の額、そして毎月あるいは年間で投資に回せる資金などを総合的に考慮しました。物件選びにおいては、一棟か区分か、新築か中古かといった基本的な選択から始まり、都心か地方か、築年数や間取り、総戸数、さらには土地と建物の比率、修繕積立金や管理費、そしてエリアや駅といった詳細な情報まで、多角的な分析を行いました。購入後も、月々の積立投資の継続、税金の支払い、予期せぬ費用の管理、リスク軽減策の実施、そして繰り上げ返済の検討など、様々な対応が求められました。幸い、現預金や金融資産を積み上げることができ、退職金も受け取ることができたことで、規模拡大期を迎えることができました。借入残高も徐々に減少し、経済基盤は安定していきました。

住居の購入についても、賃貸との比較、住宅ローンの活用、土地や建物の価値変動、中古物件のメリットなど、様々な角度から検討を行いました。住宅ローン控除を実質的な無金利と捉える考え方や、中古物件の価値減少が少ないといった点は、経済的な選択をする上で重要な視点となりました。

また、安定したキャッシュフローの確保と、将来的な資産の組み換えも常に意識していました。毎月の家賃収入や配当収入は分かりやすい収入源であり、区分所有のメリットを活かして計画的な売却による資産の組み換えも視野に入れていました。

そして今、50代の資産形成を振り返る中で、来年からの60代の生活設計や資産の活用についても具体的に考え始めています。早期退職の可能性、所有物件の売却、ポートフォリオの再構築、リスク資産の削減、新NISAや持株会への投資、そしてこれまで積み上げてきた資産の具体的な使い道、例えば住居費、旅行費用、二拠点生活などを検討しています。65歳からの年金繰り下げ受給や、投資の出口戦略、そして70歳以降の借入金完済後の資金プラン、さらには「死ぬ時が一番のお金持ち」という究極の問いまで、思索は尽きません。50代の経験を活かし、60代以降も経済的自由を確保し、充実した人生を送りたいと考えています。

コメントは下のボタンを押して別ウィンドウから投稿できます。